2016年1月24日日曜日

目盛りを読む時は正面から

材料を正確なサイズ・正確な位置で加工する事がDIYの作品の仕上がりを左右する事は往々にしてあります。そればかりか、サイズや位置の不正確さが限度を超えれば組み立てや取付が不可能になり、完成できなくなる場合すらあります。

材料を正確な位置やサイズで加工するという作業を、細かい工程に分解してみると

正確に測定する

正確に墨付けやケガキをする

正確に加工する

この様に分解できます。

まずは測定から始まるわけですが、どんなに正確に加工できる技術があったとしても、測定の時点ですでに誤差が生じているのであれば、誤差を反映して加工する事になってしまいます。

また、材料を正確に加工するというのは、技能や経験が必要とされ、一朝一夕にマスターできない事も多いかもしれません。それと比較すると、正確に測定したり、正確に墨付けをするというのは、初心者でもすぐに実践できて、すぐにマスターできます。

ですから、まずは正確な測定と墨付けを意識する事をお勧めします。

正確に測定するためのコツのうち、基本中の基本といえる事は、正面から目盛りを読むという事です。例えばメジャーで測る場合には、メジャーが多少測定対象から浮いていますし、定規で測る場合には、定規の厚みがあります。この様な状態で、斜めから目盛りを読んでしまうと、けっこうな誤差が発生してしまうのです。意外かも知れませんが、2-3mmぐらいは簡単にズレてしまいます。何を作るかよもよりますが、一般的に木材加工や金属加工でものづくりをする場合、2mmもズレてしまえば素人が見てすぐにズレていると気づく多い場合が多いです。そういう事にならないように、面倒でも、目盛りの正面に顔を持って行くという習慣を付ける様にしましょう。

工事現場などで観察してみると、プロの大工さんも、わざわざしゃがみこんで頭を地面に付けるような窮屈な体制を取って目盛りを読んだり、たった1段でもわざわざ脚立に登ったりしてメジャーの目盛りを丁寧に真正面から読むといった事はよくあるのです。

距離だけでなく、重さを測るアナログのはかりなども、しっかりと正面から針の指す値を読むと、正確に読む事ができます。

この様に正面から目盛りを読むという事には技術的な難しさはほとんどなく、手間を惜しまないというだけの事です。意識さえあればその日からすぐに実践できますので、ぜひ習慣にしてみて下さい。