2015年12月1日火曜日

のこぎり(木工用)

のこぎりは、カッターでは切れない木材、プラスチックなどを切る場合に使います。金属を切るためのものもあります。木工の作業を行う場合はもちろん、1本用意しておけば、日常生活でもちょっとした出番があるかも知れません。

用途


木の板や角材を切る

選ぶポイント

引いて切る/押して切る

日本の伝統的なのこぎりは引いたときに切れるものが主流です。一方、西洋ののこぎりは押した時に切れるものが主流です。石膏ボードや断熱材などに電気配線工事などで穴を空けるための小型ののこぎりには、日本のメーカーの製品でも押して切るタイプのものが比較的よく見られます。今日の日本では、どちらのタイプも手に入ります。

両刃/片刃

両刃のこぎりは、木目に沿った方向に切るための(縦挽き)刃と、木目と交差して切るための(横挽き)刃が一対で両刃になっているのこぎりです。日本では大工をはじめとしたプロの職人に長年愛用されてきました。現在でも、大工の業種では愛用する職人が比較的多く見られます。しかし、最近はメーカーによる製品開発が進み、片刃のタイプで木目に対し縦・横・斜めとオールマイティに切れる製品が増えてきました。特に木工事を中心とする大工を除けば、このような片刃のタイプのものが建築関係のプロの職人の間でも主流となっている感があります。

サイズ

大きなものを切ったり、あるいは材料を作業台やバイスなどに置いて自分の切りやすい姿勢で切れる場合は、刃の大きなものが使いやすい場合が多いでしょう。狭い場所で作業したり、造作済みのものの一部を切削加工する場合には、コンパクトなものが使いやすい場合もあるでしょう。また、コンパクトなものは一般的に携帯性に優れているものの、長い直線をきれいに切りたい場合などには不向きです。

刃のピッチ

刃のピッチの大きいものは、比較的軟らかい素材を早く切断するのに向いています。刃のピッチの小さいものは、あまり早く切るのには向きませんが、固い素材を切るのに適しています。また、刃のピッチの小さいものは、どちらかというと切断面が荒れにくいです。

刃の厚さ

刃の厚いものは材料を欠き取る様に切り、切り心地が比較的安定しています。また比較的切れ味が長持ちします。刃の薄いものは、比較的繊細な加工や、固いものの加工向けの製品によく見られます。

プロの職人によく使われるブランド(量産品、替刃式など)

岡田金属工業所(ゼット販売)、中屋、TJMデザイン(タジマ)、角利産業、ユーエム工業(シルキー)、木島精工、玉鳥産業(レザーソー)、バクマ工業 他

プロの大工さんでは、替刃式などの量産品でなく、ハンドメイドの超高級品を使用する人も居ます。量産品に比べると価格がだいぶ高価です。これらの超高級品を仕様する職人さんは宮大工さんなどの伝統的な工事に携わる人が多く、現代の一般的なビルやハウスメーカーの現場では、経済性や調達の手軽さなどから量産品が好まれる様です。


Z ゼットソーIII 265本体


シルキー マスター鋸 330mm147-33


技工 替刃式両刃鋸 240mm プラケース入