ネジの頭には様々な形状があります。
それぞれの形状には特徴や機能があり、用途にマッチさせた使い分けがあります。
小さなホームセンターや金物屋さんの売り場でも大体手に入る、メジャーな種類のものと言えば、
の4種類です。
他にも種類はありますが、売り場の小さなホームセンター等でも比較的手に入りやすいものと言えばこれらです。
ものづくりの現場では、それぞれの形の特性を活かした使い方をしています。DIYでも上手にこだわって使い分けると、より完成度の高い作品づくりにつながるでしょう。
4種類それぞれの特徴と用途を見ていきましょう。
皿
ネジ頭を突出させたくない場合に使います。頭が収まる様に円錐形に取付部を削ります。この加工をザグリ(又はサラモミ)と呼びます。径が小さく、取り付ける部分の材料が柔らかい場合は、ザグリ加工をせず、締め付けによりめり込ませてネジ頭を沈め込む場合もあります。
なべ
ネジ頭だけでは材料を押さえ付ける面積が小さいため、基本的にはワッシャを併用します。径の比較的大きい木工などでは、筒状のザグリを設けて頭を取付面に沈める場合もあります。
トラス
同じ径のネジだと、なべネジより頭の径が大きく、薄くできています。見た目が良いため、目立つ部分で露出させる場合に活用されたりします。面積の広い頭でしっかり取り付け部分の部材を押さえる事ができるため、ネジ頭側のワッシャを省くのが一般的です。同じサイズの皿ネジやなべネジに比べると単価が高いです。
六角
一般的にはボルトに使われ、木ネジやタッピングネジでは見かけません。また、あまり小さな径のものは一般的には見かけません。プラスネジでなく六角である事から、ボルト側からも、ドライバーに比べてより協力なテコが得られるレンチを使って強いトルクで締める事ができます。