2016年2月27日土曜日

作品をキズや汚れから守る養生

DIYの作品プロの作品と比べて美しく仕上がらない原因のひとつに、作品にキズやよごれが入ってしまうという事があります。ハンマーで叩いてしまったへこみや、部材同士がぶつかったキズや、塗料や脂分で汚れた手で触ってしまった指の跡などはその代表格です。

こうしたキズや汚れはハンドメイドならではの味と言う事もできるかも知れませんが、キズや汚れが付かない様に美しく仕上げる方法も知っておけば、創作の幅も広がります。

その方法のひとつが、養生です。読み方は「ようじょう」 です。養生とは、ひとことで言えばカバーリングです。


その手法は

  • あらかじめキズや汚れがつきそうな場所にカバーをする
  • カバーの表面にキズや汚れがつく
  • 完成したらカバーを外す
  • カバーの下は、汚れや傷が防げている
というシンプルな仕組みによるものです。

養生は、プロの職人でも行う事です。「作業がもっと慣れていて上手だったらキズが付かないのに」と思う場合もあるかも知れませんが、作業に慣れているプロであっても、巧みに養生の手法を活用してキズを防いだり、あるいは作業しやすい環境を整えたりしています。

また、養生は、作品を守るだけでなく、作業場所であったり、材料や作品の運搬の通過地点にキズや汚れを付けないといった目的や、粉塵や削りカスが飛び散らない様に、といった目的でも、幅広く行われます。例えば工事現場の周りに仮囲いの塀を立てるのも養生の一種です。家庭内のDIYでは、削りくずなどを受け、後片付けをしやすくするためにも有効です。

代表的な養生材には、
養生テープ
養生シート(ブルーシート、ノンスリップシート等)
プラスチック製ダンボール(プラダン)

等があり、 ホームセンターで手軽に手に入れる事ができます。

養生テープは、見た目がガムテープに似たテープですが、手で簡単に切る事ができ、粘着力が弱く、貼って剥がせる様にできています。

養生は、こうした市販の専用材料を使う 意外にも、
新聞紙や広告の紙
使い古しのタオル、シーツ、毛布、着なくなった古着
ダンボール、ボール紙
ベニヤの端材
ポリ袋
など、適当な廃材があれば、それらを活用して行う事ができます。組立家具が入っていた段ボール箱を活用するのもアイディアの一つです。

ぜひ、養生の手法を活用してキズや汚れのない、美しい仕上がりのDIYにトライしてみて下さい。



ダイヤテックス パイオランクロステープ Y-09CL 50mm×25m 透明


アイリスオーヤマ ブルーシート #1200 B12-1827