ひと言でDIYと言っても、幅広くて多彩です。本棚の組み立て、壁紙の張り替え、ベンチの塗装、お風呂のシャワーの交換など、様々な種類の作業があります。そして作業内容に応じて必要な工具も様々です。チャレンジしたい作業が具体的に決まっている場合は、その作業内容に応じて必要な工具を買いそろえて行けば、無駄に出費しなくて済みます。また、あれこれと初めての作業にチャレンジしていくにしたがって少しずつ工具が増えていく過程には、コレクションが増えていく様な楽しさがあるでしょう。
しかしそうではなく、特に何を作るか決まっていないけれども、とりあえず道具をひと通り揃えておきたい、という場合もあるでしょう。そんな場合には、次のリストを参考にしてみて下さい。この中で特に買ってみたいというものが決まっていなければ、上から順番に揃えるのがお勧めです。これらは一般家庭での建具や設備のメンテナンス、ちょっとした工作、家事の延長などでも比較的出番がありそうなものばかりです。工具や道具を眺めたり、手にしたりしているときに、何か創作のアイディアがひらめくかも知れません。
- 作業用手袋
- カッター(大)
- カッター(小)
- 鋼尺(直尺)
- メジャー(コンベックス)
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- ウォーターポンププライヤー
- 万能ハサミ(金切りハサミ)
- 水平器
- コードレス電動ドライバードリル
- げんのう(ハンマー)
- のこぎり(木工用)
- クランプ
- センターポンチ
- 組スパナ(両口)
- バール
- ペンチ
- モンキーレンチ
工具の値段には幅があります。安価なものは、100円ショップで買えるものもあります。高級品は、それこそきりがありません。また工具には、メーカーやシリーズなどによって様々な銘柄があり、寸法、形状、材質といった仕様に、それぞれ微妙な違いがあります。使う人の身体のサイズや、力の強さなどによって、使いやすいと感じる工具の銘柄が異なる事はよくあります。また、同じ人でも、技能の習熟度の変化によって、使いやすいと感じる工具の仕様や銘柄のタイプが変化する事もあります。ですから、初めからあまり高価なものを買うのは、賭けの要素があると言えるでしょう。高級品を買う場合には、色々な工具の使い心地を試してみてから、自分にあったものを見つけて行くと失敗が少ないでしょう。
一方、あまり安価で粗悪な工具を買う事は、避けた方が無難でしょう。精度、素材の質、製造工程などがしっかりしていない工具で作業をすると、作業がしづらいばかりか、仕上がりが悪くなったり、材料を傷めてしまう事があります。工具の欠点をかばって作業する事により、おかしな作業のクセが身についてしまう事もあります。決して高級品である必要はありませんが、作業に不自由のない品質のものを選ぶようにしましょう。
経験が増えるにしたがい、工具の品質を見分けられる様になってきます。しかし、経験がなくとも、JISマーク等の認証表示や、メーカーやブランドといったものを、品質を見分ける手がかりにできます。ブログの記事や、ショッピングサイトのレビューなども参考になるでしょう。