用途
サイズを測る
どちらかというと小さなもののサイズを測るのに向いています。ただし、ミリ程度までです。それよりも精密なものに関しては、マイクロメーター等を使うと良いでしょう。大きなものの測定には、コンベックスや折尺が適しています。DIYの作業をする場合でも、例えば壁や建具を加工するといった、大きなものを加工する作業であったり、ちょっとした工事の様な規模の作業ではあまり出番がないかも知れません。しかし小物の家具を作ったり、比較的小さなパーツの加工をしたりする場合などは、直尺も出番の多い測定ツールのひとつとなり得るでしょう。
直線を引く
材料や取り付け箇所の目印の直線を引くのに使います。ただし、薄いという性質と、定規の向こう側が透けて見えないという性質があります。厚みがあった方が使いやすい場合にはアルミ製やアクリル製の定規を検定してみると良いでしょう。定規の向こう側が透けて見えた方が良い場合には、アクリル製の定規を検討してみると良いでしょう。また、鋼尺は薄いので平面に置いてしまうと持ち上げづらいという性質があります。それが不便に感じる用途では、ハンドル付きのアルミ尺などを検討してみるのもよいでしょう。
カッターの直線ガイドにする
カッターで直線を切りたい場所に当て、カッターを沿わせて切る事により直線をカットします。鋼尺は、丈夫ですのでカッターの刃により削れてしまう心配がまずありません。ただし、向こう側が透けて見えないので、それが不便な場合には、アクリル製の定規などを検討してみましょう。アクリル製の定規でも、カッターの刃のガイドとして使っても削れない様に、エッジ部分にステンレスのパーツが取り付けられたものもあります。面の平滑さを診る
直線部分を面に当てたときに、面が平滑だと面と定規がぴったりと密着し、向こう側からの光が漏れません。しかし歪みのある面では 面と定規の間に隙間ができて向こう側からの光が漏れて来ます。それにより、面の歪みの度合いや、凹凸の箇所を大まかに知る事ができます。選ぶポイント
長さ
鋼尺には様々な長さがあります。作業に合わせたサイズを選ぶのが良いでしょう。一般的に、サイズが大きくなるにつれて値段が高くなります。どんな作業をするか決まっていないけれど、とりあえず道具だけ先に揃えておきたい、どいう場合には、300mm(30cm)程度のものを用意しておくと使い道が比較的多いでしょう。JISマーク
JISマークを取得しているものがお勧めです。規格で認証された測定工具は、その工具が単体で高い精度を備えているという利点ばかりでなく、寸法情報を他者と共有するうえでも有効です。プロの現場でよく使われるブランド
シンワ測定(シンワ)、ヤマヨ測定機、新潟精機、松井精密、トラスコ中山など![]() |
SK シルバースケール細巾 快段目盛 HS-30KD |
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TRUSCO 直尺60cm TSU60N |
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ヤマヨ(YAMAYO) ステンレス直尺 1m GS100 |
代わりにこれもおすすめ
指矩(さしがね)、曲尺(かねじゃく)
指矩も曲尺も同じものです。呼び名が色々あります。
直角に折れ曲がった形状を活かして、直角の墨付け等に適している他、45°の墨付けなど様々な応用方法があります。さらに、目盛りの付け方にはいくつかの種類があり、円形の材料を用いる作業に適したもの、補強のために部材を斜めの角度で取り付ける作業に適したものなどがあります。JIS規格品もあります。一般的に直尺に比べて高価です。
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シンワ測定 曲尺 平ぴた 大工用 裏面角目盛50cm 10016 |